日本科学未来館でVR・MR体験|ドアをくぐって宇宙へ!没入感はどこまでリアル?

体験記録

日本科学未来館へ行ったとき、館内でVR・MRを使った体験イベントが開催されていました。

イベント情報は事前にネットで知ったので是非体験したいと思っていました。

ヘッドマウントディスプレイを装着し、ドアをくぐって宇宙へ――。

日本科学未来館で実際に体験した様子と、そこで気づいたことを振り返ってみます。

午前11時には受付終了|13時の午後受付に並んだ

日本科学未来館に到着したのは、午前11時ごろでした。

館内でVR・MR体験イベントが開催されていることを知り、

「これ、面白そう。」

と受付へ行ってみたのですが、すでに午前中の体験受付は終了していました。

平日だったので、それほど急がなくても大丈夫だろうと思っていたのですが、これは予想外。

ただ、午後にも受付がありました。

午後の受付開始は13時。

今度は取り逃したくなかったので、受付開始の5分ほど前に並ぶことにしました。

その結果、今度は先頭に並ぶことができ、無事に参加チケットをもらえました。

私たちが訪れた日の状況なので、いつも同じとは限りません。

それでも、午前11時の時点ですでに午前枠が終了していたので、

「絶対に体験したい」という場合は、受付時間を事前に確認して少し早めに動いたほうがよさそうです。

小学4年生以上が対象|娘はデバイスから兄の世界をのぞく

今回のVR・MR体験には対象年齢があり、小学4年生以上が対象でした。

そのため、下の娘は直接体験することができません。

お兄ちゃんが体験できるのに、自分はできない。

「娘は退屈してしまうかな?」

と思っていたのですが、ちゃんと一緒に楽しめる方法がありました。

体験者が見ている映像を、ペアリングされた別のデバイスから見ることができたのです。

日本科学未来館のVR・MR体験をデバイスで見る子ども

お兄ちゃんがVR・MRの世界を体験している間、娘はデバイスを持って、その映像を一緒に見ます。

つまり、

「お兄ちゃんには今、こんな世界が見えているんだ。」

というのを横からのぞくことができます。

これが思っていた以上に面白かったようで、娘も楽しそうに画面を見ていました。

直接ヘッドマウントディスプレイを装着できなくても、兄が見ている世界を一緒に追いかけることができます。

息子はバーチャルの世界に入り、娘はその世界を外からのぞいている。

同じ場所にいながら、それぞれ違う方法で同じ体験を楽しんでいるのが面白かったです。

そして私も娘の隣で、息子が見ている映像を一緒に見ていました。

このときは単純に、

「こんな映像が見えているんだ。」

と楽しんでいたのですが、あとから考えると、ここで内容を知ってしまったことが、私自身の体験にも少し影響したのかもしれません。

息子がVR・MRの世界へ|ドアをくぐると宇宙へ

そして、いよいよ息子の番です。

専用のヘッドマウントディスプレイを装着します。

日本科学未来館でVR・MR体験をする小学生

当然ですが、私たちには息子が見ている世界そのものは見えません。

私たちの目の前にあるのは、日本科学未来館の館内です。

ところが、息子にはまったく違う世界が見えています。

今回の体験で面白かったのが、「ドア」です。

目の前に現れたドアをくぐり、その先へ進んでいきます。

そして、ドアの向こうには宇宙が広がっていました。

こちらから息子を見ていると、何もない場所を見たり、手を伸ばしたりしています。

日本科学未来館のVR・MR空間で手を伸ばす小学生

その姿を外から見ていると、

「今、何が見えてるんだろう?」

と、こちらまで気になってきます。

その一方で、娘は手元のデバイスを使って、兄が見ている宇宙の映像を追いかけています。

息子本人もかなり楽しんでいました。

子どもにとっては「未来の技術を体験する」というより、本当に新しい遊びの世界へ入り込んでいるような感覚だったのかもしれません。

私もVR・MRを体験|ドアをくぐって宇宙へ

息子の体験を見たあと、私も実際に体験しました。

ヘッドマウントディスプレイを装着すると、目の前の景色が一気に変わります。

「おお、これはすごい。」

やっぱり最初に驚いたのは映像でした。

頭を動かせば、それに合わせて見える景色も変わります。

さっきまで日本科学未来館の中にいたはずなのに、目の前にはまったく違う空間が広がっています。

そして目の前にドアが現れます。

最初にくぐるのは、VRの中に作られたバーチャルの自動ドアです。

そのドアをくぐって先へ進んでいく。

ドアの向こうに広がるのは宇宙。

現実の日本科学未来館にいるはずなのに、視界の中ではまったく違う場所へ移動しています。

さらに体験中は周囲の音もほとんど気になりません。

「VR・MRって、ここまでできるんだな。」

映像そのものには、かなり驚きました。

ただ、私はどこかで冷静でした。

「すごい。でも、完全にこの世界に入り込んでいる感じではないな。」

そんな感覚も残っていました。

2回目のドアは本物だった|VRと現実が重なる仕掛け

そして今回、特に面白かったのが2回目のドアです。

1回目に通ったのは、映像の中にあるVRの自動ドアでした。

ところが2回目は違います。

映像の中に見えているドアと、現実に置かれた本物のドアが重なっていました。

つまり、VRの世界でドアに手を伸ばすと――。

今度は本当にドアに触れることができます。

手に取っ手の感触がある。

ドアを動かせば抵抗もある。

映像の中の物に触れているはずなのに、現実の手にもちゃんと感触が返ってくる。

これはかなり面白い仕掛けです。

ただ、残念ながら私はこの本物のドアを体験前に見てしまっていました。

息子の体験を外から見ていたので、

「あそこに本物のドアがあるな。」

と分かっていたのです。

そのため、自分がVRの世界で2回目のドアへ近づいたときも、

「ここに、さっき見た本物のドアがあるんだな。」

という意識がどこかにありました。

だから、実際にドアへ触れても、驚きはそれほど大きくありませんでした。

仕掛けを知らなかった父は「2回目のドアがリアルだった」

ところが、父の感想は違いました。

父は体験前に、本物のドアが使われていることを知りませんでした。

体験が終わったあと、

「2回目のドア、リアリティあったな。」

と驚いていました。

そこで初めて、

「ああ、知らずに体験したら、あのドアはもっとリアルに感じるのか。」

と思いました。

1回目は、映像の中だけに存在するVRのドア。

2回目は、映像と同じ場所に本物のドアがある。

見た目だけなら、どちらもバーチャル空間にあるドアです。

でも2回目は、手を伸ばすと本当に触れる。

目で見ている世界と、手で感じる世界が一致する。

父にとっては、その瞬間にバーチャルと現実の境目がかなり曖昧になったのかもしれません。

私の没入感が低かったのは「ネタバレ」も原因だった?

私は体験中、

「映像はすごいけれど、思ったほど完全には入り込めないな。」

と感じていました。

最初は単純に、

「触覚がないからだろう。」

と思っていました。

でも父の感想を聞いて、少し考えが変わりました。

私と父では、体験する前の条件が違います。

  • 私は娘と一緒に、息子が体験している映像をデバイスで見ていた
  • 私は体験前に、本物のドアが置かれていることに気づいていた
  • 父は本物のドアが使われていることを知らなかった

つまり私は、ある程度「このあと何が起こるのか」を知った状態で体験していました。

映画でいえば、少しネタバレを見てから本編を見るようなものだったのかもしれません。

「次はこうなる。」

「このドアは本物だ。」

そんな情報を頭のどこかに持ったままでは、完全にその世界を現実だと思い込むのは難しい。

逆に、何も知らなかった父は、映像の中のドアへ手を伸ばしたら本当にそこにドアがあった。

その驚きまで含めて、没入感につながったのだと思います。

VR・MRの没入感は、映像のリアルさだけでなく「どこまで現実の仕掛けを知らずに体験できるか」にも左右されるのかもしれません。

それでも「触覚」はかなり重要だと思った

事前に内容を見てしまったことが、私の没入感を下げた可能性はあります。

それでも、実際に体験して「触覚は重要だな」と感じたことに変わりはありません。

今回の2つのドアを比べると、その違いが分かりやすい。

1回目のVRのドアは、目には見えます。

でも、そこには何もありません。

手を伸ばしても触れない。

一方、2回目のドアは本当に触れる。

取っ手を握る感覚も、ドアを動かす抵抗もあります。

目で「そこにある」と感じて、手でも「そこにある」と感じる。

視覚と触覚が一致するわけです。

父が2回目のドアをリアルだと感じたことを考えると、やはり「触れること」には大きな意味があるように思います。

触覚を再現するグローブがあれば、もっと没入できる?

そこで気になったのが、

「本物のドアを置かなくても、触った感覚を作ることはできないの?」

ということです。

今回の2回目のドアは、本物のドアを映像と同じ位置に置くことで触覚まで再現していました。

でも、バーチャル空間に登場するすべての物を現実世界にも用意するのは難しそうです。

そこで思い浮かんだのがグローブでした。

例えば、バーチャル空間で物をつかんだとき。

指に何らかの抵抗が加わって、

「そこに物がある。」

と感じられる。

扉を開けるときには、手に重さや抵抗を感じる。

物に触れれば、それに合わせて手にも感触が返ってくる。

もし映像と同じタイミングでそんな感覚まで再現できたら、今回とはさらに違った体験になりそうです。

「見る」「聞く」に「触る」が加われば、どこまで現実に近づくんだろう?

体験する前は、VR・MRのリアルさを決めるのは主に映像だと思っていました。

でも実際に体験してみると、それだけではありませんでした。

映像がリアルだからこそ、「触れるか、触れないか」の違いが目立つ。

そして今回、本物のドアに触れられる仕掛けを体験したことで、触覚の面白さがより気になりました。

「VRで触覚を再現する技術」が気になってきた

最初は、

「VR・MRってどれくらいリアルなんだろう?」

という興味で参加した今回のイベント。

でも、体験が終わったあとに気になっていたのは、映像の美しさだけではありませんでした。

「存在しない物を触った感覚って、どうやって作るんだろう?」

という疑問です。

今回のように、映像と同じ場所に本物の物を置く方法もあります。

でも、それ以外にも方法はあるのでしょうか。

グローブのような装置を使うのか。

振動を使うのか。

指に抵抗を与えるのか。

そして、もし映像・音・触覚まで自然に再現できるようになったら、

人間はどこまでバーチャルの世界を「現実」として感じるのでしょうか。

VR・MRを実際に体験したことで、今度は「VRで触覚を再現する技術」について調べてみたくなりました。

まとめ|VR・MRの没入感は映像だけではなかった

日本科学未来館で、両親と私、息子の4人でVR・MR体験イベントに参加しました。

午前11時ごろに到着したときには午前中の受付が終了していたため、13時からの午後受付に再挑戦。

受付開始の5分ほど前から並び、無事に参加することができました。

小学4年生以上が対象だったため、下の娘は直接体験できませんでした。

それでも、ペアリングされたデバイスを使って、お兄ちゃんが見ている映像を一緒に楽しむことができました。

息子も楽しんでいましたし、デバイスを見ていた娘も楽しそう。

家族で同じバーチャル空間を違った方法で楽しめたのも印象に残っています。

そして、私自身も体験。

ドアをくぐった先に宇宙が広がる映像は、やっぱりすごかった。

ただ、私自身は思っていたほど完全には世界へ入り込めませんでした。

その理由として最初に考えたのは「触覚」です。

1回目のVRのドアは、見えているのに触れない。

一方、2回目のドアは現実にも本物のドアがあり、見えている物に本当に触れることができました。

そして、もう一つ面白かったのが父との違いです。

私は事前にデバイスで映像を見て、本物のドアの存在にも気づいていました。

一方、それを知らなかった父は、

「2回目のドアはリアリティがあった。」

と驚いていました。

同じ体験でも、事前に仕掛けを知っているかどうかで感じ方が変わる。

今回の体験で、

「VR・MRの没入感は、映像がきれいなだけでは決まらないんだな。」

と感じました。

見る。

聞く。

触る。

そして、「次に何が起こるのかを知らないこと」も、もしかすると重要なのかもしれません。

最初は単純にVR・MRを楽しむつもりだったのですが、

「存在しない物を触った感覚は、どうやって作るんだろう?」

「人は何がそろえば、バーチャルの世界を本当に現実だと感じるんだろう?」

と、新しい疑問まで出てきました。

実際に見て、体験して、そこから「なんで?」が生まれる。

日本科学未来館で、また一つ調べてみたいテーマを見つけることができました。

▼今回参加したイベントの詳細はこちら 日本科学未来館|イベント情報

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