昭和基地ではどう暮らしている?研究だけじゃない「生活を支える仕事」に驚いた

体験記録

日本科学未来館の特別展「大南極展」では、南極の自然やブリザード、隕石など、見どころが数多くありました。

その中で私が特に印象に残ったのは、昭和基地での「暮らし」です。

南極観測隊というと、極寒の中で観測や研究をしている姿を思い浮かべます。

私も展示を見るまでは、

  • 研究や観測をする人たち
  • 保存食だけの生活
  • 雪と氷に囲まれた厳しい毎日

そんなイメージしかありませんでした。

ところが展示を見ていると、その印象は大きく変わります。

昭和基地では、大量の食料を準備し、野菜を育て、美味しい食事を作り、髪を切り、イベントまで開催しているのです。

「南極でも、人は普通に暮らしている。」

そして、その暮らしを支えている人たちがいるからこそ、観測や研究も続けられるのだと感じました。

今回は、大南極展で知った昭和基地の暮らしと、それを支える人たちについて紹介します。


昭和基地は研究施設である前に「生活の場」だった

展示を見る前まで、私の中で昭和基地は「研究をする場所」という印象しかありませんでした。

もちろん、それは間違いではありません。

しかし、一年間近く生活する場所である以上、研究だけでは暮らしていけません。

食事を作る人が必要です。

生活用品を管理する人も必要です。

気分転換や娯楽も欠かせません。

展示を見ながら感じたのは、

昭和基地は研究施設であると同時に、一つの小さな町のような場所でもあるということでした。


昭和基地では40トンを超える食料を準備する

まず驚いたのが、昭和基地へ運ばれる食料の量です。

南極では、必要になったからといって近所のスーパーへ買い物へ行くことはできません。

展示によると、食料は年に一度、砕氷艦「しらせ」によって運ばれます。

越冬隊員一人あたり約1.4トン

30人なら40トンを超える食料になります。

最初は、その数字の大きさに驚きました。

しかし考えてみれば、それは一年間暮らすために必要な食料です。

しかも、ただ大量に運べばいいわけではありません。

  • 栄養バランス
  • 保存期間
  • 季節ごとの献立
  • 隊員の楽しみ

こうしたことまで考えながら準備する必要があります。

研究を支える前に、まず生活を支える準備がある。

そのことを、この展示から実感しました。


南極でも新鮮な野菜を育てている

もう一つ印象に残ったのが、水耕栽培の設備です。

私は南極では、保存食だけで生活しているものだと思っていました。

ところが昭和基地では、レタスなどの葉物野菜を水耕栽培しています。

会場には実際の設備も展示されていて、LED照明の下で青々と育つ野菜を見ることができました。

雪と氷しかない世界で、鮮やかな緑を見る。

その光景は、とても不思議でした。

新鮮な野菜は栄養面だけでなく、長い南極生活の中で気持ちを明るくしてくれる存在でもあるのでしょう。

「南極で野菜を育てる。」

その工夫にも驚かされました。


昭和基地の食事は想像以上に豪華だった

さらに驚いたのが、昭和基地の献立です。

展示には実際の料理が写真で紹介されていました。

  • カレー
  • ラーメン
  • チャーハン
  • ハンバーグ
  • 魚料理
  • パスタ
  • デザート

どれも私が想像していた「南極の食事」とはまったく違いました。

一年近く同じ場所で暮らすからこそ、毎日の食事は大切な楽しみになります。

「今日は何が食べられるんだろう。」

そんな楽しみがあるだけでも、厳しい環境での生活は少し違って感じられるのではないでしょうか。

観測隊員を支えているのは、こうした毎日の食事でもあるのだと思いました。


昭和基地には暮らしを支える担当係がある

さらに印象に残ったのが、基地にはさまざまな担当係があることでした。

  • 農協係
  • 漁協係
  • 理髪係
  • イベント係
  • バー係
  • 喫茶係
  • 新聞係
  • 図書・教養係

南極観測隊という名前からは、一日中研究だけをしている姿を想像していました。

しかし実際には違います。

髪も伸びます。

本も読みたくなります。

誰かとゆっくり話したくなる夜もあります。

だからこそ、基地には暮らしを支える役割が必要なのです。

研究を続けるためには、まず人が健康に暮らせる環境が必要なのだと感じました。


流しそうめんやお花見まで楽しんでいる

展示の中でも思わず笑ってしまったのが、氷山流しそうめんです。

昭和基地では、流しそうめんを楽しむことがあるそうです。

ただし、場所は南極。

普通の水では、そうめんが途中で凍ってしまいます。

そこで使うのは、なんとお湯

それでも遠くでは凍ってしまうことがあるそうです。

さらに、

  • 誕生日会
  • お花見
  • ミッドウインター祭
  • 除夜の鐘

など、日本らしい行事も行われています。

極寒の南極だからこそ、人とのつながりや季節を感じる時間を大切にしているのでしょう。

人は、どんな場所でも「楽しみ」を必要とする。

そんな当たり前のことを改めて感じました。


研究を支えているのは「暮らし」を支える人たちだった

大南極展を見る前まで、私は南極観測隊といえば研究者が主役だと思っていました。

もちろん、研究や観測は昭和基地の大切な役割です。

しかし展示を見終わったあと、一番心に残ったのは別のことでした。

研究を続けるためには、

  • 食料を準備する人
  • 料理を作る人
  • 野菜を育てる人
  • 生活を支える人
  • イベントを企画する人

そうした多くの人たちの存在が欠かせません。

研究者だけでは、昭和基地は成り立たない。

暮らしを支える人がいて、その上で観測や研究が続けられている。

今回の展示を通して、私はそのことを強く実感しました。

南極という極限の環境でも、人は食事を楽しみ、笑い合い、季節を感じながら暮らしています。

「南極でも、人は普通に暮らしている。」

それが、大南極展で私が一番印象に残った展示でした。

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