こんにちは、西田ちひろです。
出雲大社にお参りする際、多くの方が立ち寄るのが「稲佐の浜」。ここは国譲り神話の舞台となった神聖な浜辺で、夕日の名所としても有名です。
ところで、観光客の間でよく聞くのが「稲佐の浜の砂」についての噂。
今日はその効果や注意点、そして“やってはいけないこと”を事前調査してまとめてみました。
稲佐の浜とは?
稲佐の浜は、出雲大社の西に広がる砂浜。
ただの観光名所ではなく、日本神話の国譲りの舞台です。大国主命が地上を治めていた時、天から降りてきた神々(天孫族)との交渉がこの浜で行われました。
国譲り神話の舞台・稲佐の浜
物語はこうです
①天孫族の使者・建御雷神が、国を譲るよう大国主命に申し出る
②大国主命は、浜辺での話し合いの末、平和的に国を譲ることを決意
③その後、天孫族の神々が地上を治めることになり、日本の国づくりが始まる
稲佐の浜はまさに日本の国づくりの始まりの地。波の音を聞きながら砂浜を歩くと、神話の世界が目の前に広がるような気がします。
出雲大社に祀られている大国主命は、参拝客に対して正面を向いておらず、西側、つまり稲佐の浜の方角を向いているのだとか・・・
そういえば、出雲大社はしめ縄も他の神社とは逆だし、拝礼方法も「二礼四拍手一礼」だし、なんでなんでしょう??いずれ考察したいと思います。
稲佐の浜の砂にはどんな効果があるの?
稲佐の浜の砂は「出雲大社の素鵞社(そがのやしろ)に奉納する」という特別な習わしがあります。
流れはこうです
①稲佐の浜で砂を少しいただく
②出雲大社境内の素鵞社へ持参する
③奉納箱にその砂を納める
④代わりに素鵞社に用意されている“清められた砂”をいただく
この“清めの砂”は家の厄除けや土地のお清めに使われるとされ、効果があると信じられてきました。
持ち帰りはOK?禁止されていること
ただし、ここで重要なのは「稲佐の浜の砂を勝手に持ち帰ることは禁止」という点です。
砂はあくまで「素鵞社へ奉納するため」にいただくもの。お土産感覚で持ち帰るのはマナー違反とされています。
実際、浜辺には「砂を持ち帰らないでください」という注意書きもあり、観光客向けに周知が進んでいます。
稲佐の浜の砂を“ひとにあげる”のはどうなの?
「効果があるから友人にあげたい」と考える方もいるかもしれません。
でも、基本的には人にあげるのはNG。
御神砂は「自分で参拝し、奉納し、いただいたもの」に意味があるので、人にあげるのは控えるべきなんです。
もしどうしても誰かに渡したいなら「一緒に出雲大社へ行こう!」と誘って、その人自身に体験してもらうのが一番のご縁つなぎですね。
まとめ
・稲佐の浜の砂は神聖なもの
・効果があるとされるのは「稲佐の浜で砂を取り→素鵞社で奉納→清めの砂をいただく」という流れ
・勝手な持ち帰りは禁止
・人にあげるのも本来はNG、自分自身で体験することに意味がある
わたし自身も今回初めて知って、「なるほど、これは観光客がやりがちな勘違いだなぁ」と感じました。
せっかく参拝するならルールを守って、正しい形で神様のご縁をいただきたいですね!
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